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水戸に住むみんなと一緒じゃないと実現しえないんです

※数回にわたり、水戸芸術館開館25周年記念事業「カフェ・イン・水戸R」の関連プログラム「Re MITO 100(リミット100)」についての記事を掲載します。

「この8月から始まる『Re MITO 100』は、水戸の人だからこそ気づく、でも多くの水戸の人には知られていないものを100個選定して水戸の人たちにシェアするという企画です。これまで、水戸のいろいろな方に支援していただきながら、何回もワークショップを重ねてきました」

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違う見方をすることで
新たな気づきや感情が生まれる

「中には日時が決まっていたり、事前予約が必要だったりするものもあるけれど、100個のうち7割ぐらいは日常の延長で『これなに?』みたいなものを選んでいます。例えば、今回リストアップされている100個のうちのひとつに、みなさんご存知の水戸駅前の納豆像があります。その納豆像には、実は都市伝説や噂がいろいろあるんです。高校生なら高校生らしく夢が叶うとか、恋人と別れるとか。聞く人それぞれにこんなのあんなのと、まるで噂を作りたくなるような何とも言えない不思議なパワーさえある(笑)」

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「そこに行ってもう一度眺めたり、見つめ直したりすることで、その人にとって新たな納豆像が生まれてくる。こんな風に、既に知っていることや場所、人やものであっても、視点をずらすことで『あれ?そうなのか?』と新たな気づきや感情がふわっと浮かび上がってくる。そういうものがある街って、なんか嬉しいよね」

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「いつもと違う考え方が浮かんだり、いつもと違う気持ちが動く、というところが大切。だからこれは、僕一人では絶対にできないんです。この水戸で、水戸に住むみんなと一緒じゃないと決して実現しえない、そんな市民参加型のアートプロジェクトなんです」

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この企画の背景には、どんな考え方があるのだろう?

「いつもと違う考え方や気持ちというのは、アートの魅力そのものです。ゴッホやピカソの作品にしても、素晴らしい絵だとか言われるけど、よくよく考えてみると、それは単にキャンバスの上に絵具がくっついているだけですよね。でも、その単なる絵の具を見ているだけなのに、その瞬間に『うわっ!』と感じるのは、その感情を引き出した絵描きの力量だけでなく、実は見る人の個性がそうさせる、ということでもあるとも思うんですよね」

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「あるいは、僕が一人で1,000個の丸を描こうとすると、同じような丸が1,000個できてしまう。でも1,000人が一個ずつ丸を描こうとすると『うそ!そんな丸あり!?』みたいな驚きも生まれるはずです。1,000人いれば1,000通りのものの見え方があるし、それを表現することで、その人『らしさ』や個性にも気づいてくる。いくら熟練した人が1,000個描いても伝えきれないものが、1,000人で描くことで可能になる。そうした個性の価値を認め合うことが、アートの魅力なのだと思います。ここ15年から20年ぐらいの間に、そうした考え方が出てきていますね」

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「北陸の山村や瀬戸内の島々などで、その地方の観光資源とアートを合体させるアイデアって、ギャップがあるからこそ話題になり、人も集まっているように思います。でも、東京から一時間そこそこの距離で、それなりの規模の都市となると、どうやってその地域の魅力を発信していくのかが大きな課題ですよね。そこで、外から人を呼び込むことばかりじゃなくて、まずは住んでいる人が既にある地元の魅力を再認識しようよ、地域の中のたくさんの個性を認めることで、豊かになろうよ、と。それがRe MITO 100のテーマです」

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Re MITO 1.10年の記憶を再生します。(ガイドブックデータ)

※Re MITO 100ガイドブックは、水戸芸術館、水戸駅の水戸観光案内所、南町三丁目のまちなか情報交流センター、まちの駅等で無料配布しています。

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住所:水戸市五軒町 1-6-8

TEL:029-227-8111

とことん楽しんで、自身の文化を創る感覚を味わってほ・・・ 水戸で生まれたプロジェクトが、全国でも育っていくと・・・

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