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心地よいハワイアン空間を、喜びに変えて(前編)

「45年前に僕の両親が開業した美容室は、いわゆる“おばちゃん美容室”でした。近所の人たちの拠り所になっていて、BGMは夕方になると大相撲、夏には高校野球、みたいな。そんな両親の背中を見て育った僕は、美容師になるために東京の専門学校に通いました」

水戸駅南口の近くにありながら、まるで異国のリゾート地を思わせるその美容室の名は、「maCotoHair mahaloco(マコトへアー マハロコ)」。爽やかなアロハシャツを着たオーナーの岩上巧さんが、自身のルーツに思いを馳せる。

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技術よりも大切なこと

「僕が専門学校に通っていたのは、ちょうどカリスマ美容師という言葉が流行っていた頃。そのブームもあって、僕もそうでしたが、美容師業界にはどうしても技術志向な人が多かったんですよ。ところがあるとき、学校で接客に関する授業を受け、その考えが覆されることになりました」

「ざっくり言うと、『技術志向で同業他社と比較するのではなく、お客様を喜ばせることに重点を置くべき』という内容でした。その授業が僕の心に刺さって、接客についてたくさん学ぶようになり…専門学校を出て東京の美容室に就職してからは、美容室向けに接客指導のインストラクターをやりました。平日はサロンワーク、休日は朝からスーツを着て、全国の美容室を駆け巡る…そんな生活を3年間ぐらい続けたかな」

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アロハな世界の実現のために

「その後色々あって茨城に戻ってくることになったんですが、先ほどお話ししたように、実家の美容室のお客様は、近所の人たちやその知り合いがほとんどでした。足を運びやすいという点で、そういうコミュニティ型の美容室は、僕の目指す美容室の姿に重なる部分がありました。でも厳しく言えば、それを続けていると、人のつながりに甘えた商売になってしまう。本当の意味で『またここに来たい』と思っていただけることが大事なんです」

12887398_1181426445231101_714510147_o-1実家の美容室もハワイアンに改装

「またここに来たい」、そう思ってもらうために行き着いた答えがハワイアン。そのわけは?

「若い頃どっぷりとハマっていたスキューバダイビングや、昔から好きだった花柄のシャツ、居心地が良い空間…僕が今まで生活の中で抱いていた曖昧な感覚を、ハワイというキーワードにまとめるとしっくりきたんです。また、『誰かのために自分がある』というアロハスピリッツは、お客様を喜ばせる空間づくりを目指すうえで、特に通じるものがありました」

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「ハワイって、誰に聞いても『また行きたい』という答えが返ってきますよね。ハワイに行くと、生きる力やエネルギーが湧く。それは島の人たちの生き方に、アロハスピリッツが深く浸透しているからなんでしょうね。僕は2年に1回ハワイに行くんですけど、『この空気を1日でも早く自分の店で再現したい』という気持ちになります。実際にこの目で見たハワイの世界観を共有することが、一番大事なんじゃないかな」

12903993_1181429415230804_1601144525_oハワイでmahalocoのスタッフと一緒に(左上が岩上さん)

「ただ実際は、ハワイが好きというより、『ハワイが好きなんだと言われたい』の方が正しいかも。おしゃれって抽象的なもので、なかなか人に伝わりにくい。ましてや、数え切れないほど美容室がひしめくこの世の中だからこそ、『ハワイが好きな岩上さんという人がやっている美容室だよね』と言われたら、なんとなく楽じゃないですか(笑)」

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最後の5分間を待ち遠しく

「美容室は、カットだけでも約1時間、長い方になると4~5時間ぐらいかかることもあります。でも、お客様がそんなに美容室にいても、『この美容室に来て良かった』と思えるのは、最後の5分間だけなんです。できあがった髪形を見て初めて、満足する。その他の時間って、お客様にとっては変化していく過程でしかないんですよね。だから、いかにその他の時間に価値を設けるかが大切。うちの美容室に来れば、最後の5分間を迎えるのが楽しみになる、そんな時間を提供したいです」

後編では、岩上さんが仲間とともに作り上げてきた「maCotoHair mahaloco」の秘密に迫る。

DSC_2722maCotoHair mahaloco

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住所:水戸市城南2-10-9

TEL:029-303-6788

想像もしていなかった空間だけど、それもまた楽しい(・・・ 目的がなくても、つい来てしまう場所へ(後編)

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