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せっかくやるなら“本当の”水戸のイベントにしたい

「僕の祖父は常陸太田出身の行商で、東京や水戸で仕入れたものを常陸太田で売ってました。20歳ぐらいに早くも自分で商いを始めていたみたいです。その後水戸に土地を買って、住谷の店がスタートしました」
と語るのは、アパレル店・JDR sumiya ROPEの3代目・根本鐵平さん。

「今の社長、つまり僕の父は4兄弟の末っ子で、祖父が立ち上げた会社を兄弟みんなで受け継いでいました。そんな境遇だったので、当時子供だった僕は何も考えずに、『僕が社長になることはないのかな』とおじさんたちの前でポロっと言っちゃって(笑)それが直接のきっかけかどうかわからないけど、その後4兄弟で分社することになったんです。分社したとき、父は13店舗ぐらい持っていたそうですよ」

DSC_2426-2右は2代目の住谷強生さん

1927年創業の老舗アパレル店は、戦後の水戸で2番目に建てられた鉄骨ビルに店を構える。
中に入ると、余裕をもってディスプレイされた空間が、どこか温かい印象を受ける。

2014年までJUNMENブランドのグループ店だったが、ブランドが休止したことにより、ROPE専門店としてリニューアルした。

「グループ店全体で400以上の加盟店があり、メンバーズカードで一番上のクラスのお客さまが全国で50人ほどいらっしゃるんですが、そのうちの10人がウチのお客さまなんですよ」
創業から積み重ねてきた確かな実績は、さすが。

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一方で根本さんは、本業とは別にイベント仕掛け人としての顔をもつ。

「僕が一番最初にイベントに関わったきっかけは、2002年にサッカーワールドカップが日本で開催された年のこと。あんまりサッカーに興味なかったんですけど、ウイニングイレブンっていうサッカーゲームにとことんハマっちゃいまして。楽しすぎて、男友達4人で夜通しゲーム漬けの日々でした」

「そんな中、商店会から『何か面白いイベントを仕掛けたい』という話がありました。いつものようにゲームをやりながらみんなで話していると、『あれ?このゲームで32チーム集めて、ワールドカップみたいに対戦したら楽しいんじゃない!?』という流れに。次の日には早速、プロジェクターやテレビを手配しました。あと、せっかくだから国際色豊かにしたかったので、国際交流協会にお願いして、屋台を出店してくれる外国人の方を紹介してもらったり。イベントは結構好評で、参加者は130人ぐらい集まりました。コントローラーさえ持ってくれば参加できますからね。みんなブラジルやアルゼンチンなど、強いチームばっかり使ってましたけど(笑)」

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さらに企ては続く。
「京成百貨店が移転するということになり、この泉町界隈に若い人たちがお店を出すようになりました。10店舗ぐらい一気にできたんじゃないかな。seekという居酒屋もそのひとつで、仕事からの帰り道にあったので、よく飲みに行っていたんです。こいつ、365日いるんじゃないかってぐらい(笑)でも、そこにはたくさんの出会いがあって、意気投合した同年代の店舗経営者たちと『何か仕掛けよう』って話になりまして。13店舗ぐらいでグループを作り、日常にあるものを楽器に加工してジャズを演奏するワークショップを開催してみました。すると、子どもたちがたくさん集まってきて、とても楽しんでくれたんです」

ワークショップ

「また、このイベントは京成百貨店隣の京成通りという場所で開催しました。今では当たり前に色々開催されているけど、京成通りを使ったイベントって、これが初めてだったんじゃないかな。しかも、商店会など既存の団体ではなく、自分たちだけで一から企画したというのも、とても自信になりましたね」

そして、すっかりおなじみとなった「水戸バー・バル・バール」へ。

参加飲食店でワンドリンク・ワンフードを楽しみ、4枚綴りのチケット1枚で好きなお店を4件回れる、水戸を代表する飲み歩きイベントだ。根本さんは、その初代実行委員長を務めた。

「今は、週末になると水戸のあちこちでイベントが行われていますが、以前はこれほど多くなかった。そのきっかけはやはり、東日本大震災からの復興です。バー・バル・バールも同様で、有志のみんなと一緒に、まちを盛り上げたいというところから始まりました」

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「企画にあたっては、こだわりがありました。“水戸”という名前が冠に付くイベントってたくさんありますよね。でも、“水戸”という名前が付くのに、地域限定的なものが多いんですよ。確かにイベントとしては盛り上がっているかもしれないけど、“水戸”と付ける以上、水戸全部を巻き込まないと!本当の”水戸”のイベントにしたかったので、水戸の中心市街地と呼ばれるすべてのエリアの店舗に声を掛けてまわりました。『やるからには30や50店舗じゃなく、水戸の飲食店を網羅しよう!』ということで、何のつてもなく始まった声掛けは、130店舗まで膨れ上がりました」

2011年の第1回目以降回数を重ね、2015年秋で第9回目、参加店舗は約200店舗にのぼる。

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「全然知らない人同士なのに、バー・バル・バールのリストバンドをつけて街ですれ違えば、思わずハイタッチ。そんな光景もたくさん見ました。どうして、今までまちにこの状態を作り出せなかったのだろうか。ただ、イベントはひとつのきっかけでしかありません。バー・バル・バールが立ち上がってから、さまざまな団体の関係が密になってきたような気がするので、今後どう連携し、どんな手を打つのかが大切だと思います」

持ち物はガイドマップだけ。水戸のまちを旅する気分で、お気に入りのお店を探しに行ってみてはいかが?

そして、根本さんの次なる仕掛けは果たして…どうぞお楽しみに。

バーバル水戸バー・バル・バールvol.09
■日時:11/6(金)・7(土)

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住所:水戸市泉町2-2-34

TEL:029-221-3765

月に一度しか開かない、午前9時からの朝市。 妙(たえ)なる食で民を救う。

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