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ここに帰って来たい、そんな空間をお届けします

「いらっしゃい、もうすぐ受験だね。勉強ははかどってる?」
プロカフェのマスター・岡崎潔さんが、受験を控えた高校生に優しく声をかける。

「うちは時間帯によって客層が違うんですよ。朝は出勤前のサラリーマン、昼はOL、夕方になると学生といった感じで」
コーヒーはもちろん、お店の雰囲気そのものを楽しみたいという人も多いのが特徴だ。

22年前から様々な人に愛され続けているプロカフェにはどんな秘密があるのか、少し探ってみた。

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 “ちょっと一言”が生み出すもの

「学生時代、トーアコーヒーというコーヒー専門店でアルバイトをしているうちに、コーヒーの奥深さに惹かれていったんです。接客を通して人と触れ合うことの楽しさも、そこで知りました」

「今では当たり前になってますけど、カウンター越しにコーヒーを渡すセルフ形式のカフェを水戸で始めたのは、実はうちが第1号なんですよ。時代の流れかな、30年ぐらい前に東京でセルフ形式のお店が流行りだして、『ソファでゆっくり』という昔ながらの喫茶店がどんどん下火になっていったからね」

「でもね、セルフ形式だからこそお客様との“ちょっと一言の会話”を楽しめるんです。年配のお客様には『腰の具合はどうですか?』とお声がけしたり、初めてのお客様には、どんなコーヒーがお好みかをトークで引き出したり。ただ、あくまで店員とお客様という距離感は保ちます。大切なのは、一線を越えないことだと思います」

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“ちょっと一言の会話”は次々にファンを増やし、里帰りには欠かせない場所となっている。
「うちの店でいつも受験勉強していた高校生が大人になって、子どもを連れてまた遊びに来てくださるんです。特に、お盆やお正月の帰省時に顔を出してくれることが多いですね。だから、ここ8年間ぐらいは1日も休めていないんです。いやあ、嬉しい悲鳴です」

「あと、この辺りの塾に通う女の子が、『昔このお店によく来ていた○○の娘です』って顔を出してくれたりするのも楽しみなんですよ」

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譲れない、一流へのこだわり

プロカフェは、国際評価基準で最高の称号「カップオブエクセレンス」を与えられたコーヒー豆を、水戸で最初に扱い始めた店でもある。

「何より大切にしたいのは、本当においしいコーヒーをお客様に楽しんでもらうこと。コーヒーを飲む文化が世界中に普及し、おいしいコーヒーといっても人それぞれです。でも、風味や口に含んだ質感、酸味の質感という基準で最高の評価を与えられたカップオブエクセレンスのコーヒー豆は、間違いなくおいしいコーヒーです」

また、紙ではなく金属フィルターを使うことで、豆の旨味と脂身を逃がさない。コーヒーの淹れ方にも、岡崎さんの思いが詰まっている。

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経験に裏打ちされたマスターのこだわりは、プロカフェで働く女性スタッフにも伝えられている。
「資格などを重要視する経営者の方もいますが、うちではむしろ現場での経験を大切にスタッフを育てています。マニュアルでは伝えきれない、心のこもったサービスを提供したい。つい厳しくしすぎて、泣かせてしまうこともあるんですけどね」

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おいしいコーヒーを淹れ続ける、それがプロカフェスタイル

安らぎの空間を提供し続けるためには、苦労もあった。
「開業当時は県庁舎が近くにあり、開店と同時にお客様の行列ができるほどでした。ところが、県庁舎が移転してしまい、まちなかから人が離れていくのを肌で感じました。うちだけじゃなくどのお店も、お客様を取り戻すのに必死だったんじゃないかな」

「今は撤退されましたけど、うちの真向かいにスターバックスさんができたときも大変でした。やはり皆さん、新しいものに惹かれますから。でも、売上げは落ちても『おいしいコーヒーを淹れ続ける』という、うちのスタイルを貫き続けてよかったです」

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マスターおすすめの一杯であるブレンドコーヒーは、香り、コク、苦み、甘み、酸味の全てがバランスよく調和する。
「まずはブレンドコーヒーを楽しんでいただき、そこからご自分の好きな世界を広げていただくのがいいと思います。コーヒーの世界は広くて深いですから」

また、コーヒーだけでなく、ランチメニューを愛する人が多いのもプロカフェの特徴だ。
「出来合いじゃなく、注文を受けてから全て手作りで提供します。手作りはコストもかかるし、スタッフの調子で味が微妙に変わることもあるのが事実です。たまにお客様に指摘を受けることもありますし。でも、出来立てを味わっていただくために、手作りを続けたいですね」

DSC_0303-1人気のランチメニュー・明太ドリア

「プロ中のプロでありたい」
店名にそう願いを込めてから22年。大銀杏の傍らで、これからもまちを、そして人々を見守り続ける。

「ただいま」
「おかえりなさい」
今にもそんなやりとりが聞こえてきそうな空間には、優しい父のような岡崎さんという存在があった。

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■定休日 : 年中無休
■営業時間 :平日7:00~21:00、土日祝8:00~20:00

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住所:水戸市南町1-2-21大畠ビル1F

TEL:029-225-8074

矢沢な、タクシー。 物語を伝えると、みんなファンになっちゃうんですよ(・・・

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