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ギャラリーというカタチに残り続いていく講座は、私にとって劇的でした。

「びぜん堀Qというギャラリーの誕生は、私にとって画期的な出来事でした」
と語りながら、備前堀沿いにある雑貨小物店「MYA-ZUKI(みゃーずき)」の猫店長「ミーちゃん」を愛おしむように顔を寄せる、萩野谷正気さん。

以前、茨城県生涯学習センターに勤務の折、東日本大震災の影響で建物が使えなくなり、初めてまちなかでの講座を実施。「MYA-ZUKI」の隣で「空き店舗プロデュース講座」を開いたのがきっかけで、猫店長とお友達に。

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いろんな人の想いがつながってできた空間

「私は常々、“生涯学習”という講座のカテゴリーに疑問を抱いていました。自分の趣味を深める、スキルをアップする。それはとても大切なことですが、講座が終わると参加者は解散。同じことの繰返しで、講座を企画・開催している立場としては、これでいいのかと自問自答を続けていました」

そんな折、震災でセンターの教室が使えなくなり、まちなかでの講座開設を模索。
「県民大学で講座をお願いしていた、世界的なグラフィックデザイナーの藤代範雄さんに相談すると、空き店舗のリノベーションというテーマはどうだろうという話になり、空き店舗を探すことになりました」

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どこか良い場所はないだろうかと模索しているときに、下市にならあるかもしれない、と聞いて出会ったのが、「しもいち交流会」だ。しもいち交流会は、下市にゆかりがあるなしに関わらず、「しもいちに興味がある」人たちが月に一度は集まっているコミュニティ。お祭りはもちろん、様々なイベントの企画をすることで、下市地区の活性化に携わり、課題を話し合っている。
そして、しもいち交流会に出会ったのが縁で、MYA-ZUKIのオーナーである高橋良征さんに出会う。

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「しもいち交流会の皆さんは、この街の良さをもっといろんな人に知ってほしい、と思い、一方で高橋さんは備前堀周辺の発展を願って、自分が持っている不動産を再利用できないか考えていました。色々な方がつながることで、一度きりの約束でスペースをお借りする事ができました」

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一度きりの約束が、もっともっと続けたい、に。
人の想いって、不思議ですよね。

「空き店舗をプロデュースする講座がこうしてスタートし、意見は『ギャラリーづくり』にまとまりました。目の前にある備前堀はとても美しく、隣には雑貨店の『MYA-ZUKI』もある。いろんな人に立ち寄ってもらえるものがいいよね、ということで。高橋さんにはお世話になりましたね。資材のことやらなにやら、とても会費では賄えません。それを手弁当で助けていただいて」

釘打ちもペンキ塗りも初めてという生徒さんがほとんど。オリジナルのギャラリー作りには、かなり悪戦苦闘したようだ。

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ところが、ギャラリーが完成し、講座が終了しても生徒さんの熱は収まらない。一度きりの約束と言っていた高橋さんからも、このまま続けたいとの話が。そこで、ギャラリーを会員制にし、しもいち交流会や茨城デザイン振興協議会などの協力も得て、ギャラリーは存続、運営されることになる。

「私が思っていた生涯学習のあり方とは、こういうことだったんだ、と確信しました」

今でもギャラリーでは、市民目線の楽しいイベントが色々と催されている。ギャラリーの横には講座も開ける多目的空間ができ、2階部分ではワークショップとして「ビーズ教室」「パステルアート教室」も開催されている。

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講座が、集いの場としてカタチになる。
このつながりを、もっと広げていければ。

「このギャラリーを通じてたくさんの仲間ができました。私もその一員であることを誇りに思いたいですし、何よりミーちゃんに出会えたことがうれしい。この子が私にとっては心の支えでもありましたからね」

高橋さんの奥様と一緒に雑貨店MYA-ZUKIを営む、猫店長のミーちゃん。ギャラリーがオープンしてからは、ファンもずいぶん増えた。ミーちゃんがセレクトした、猫をテーマにした雑貨も大人気だ。

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「ミーちゃんを独占できる時間が少なくなったのは、残念だけどしかたがない。備前堀の雰囲気をもっと多くの人に知っていただきたいし、ギャラリーを市民目線のアート発信基地にして、周辺にもっといろんなお店ができるといいですね。そんなお手伝いもしていきたいと思います」

萩野谷さんは話が終わった後も、ミーちゃんが気になるようで…お先に失礼、どうぞごゆっくり。

002P_P8White Gallery びぜん堀Q/MYA-ZUKI

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住所:水戸市白梅4-2-19

TEL:029-232-8863

おばちゃんの顔見たら元気になるって言われると、こっ・・・ 海外への買い付けは「想い」を仕入れるために

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