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ラーメンにかける熱い気持ちが、俺をここまで成長させたんです

お昼時、水戸駅を背に国道51号沿いを進むと、ひと際長い行列が目に入る。水戸市東台に店を構えるラーメン店「麺屋むじゃき」だ。

「そば屋さんが入っていた建物をリニューアルし、2011年3月5日に店をオープンしました。しかし、順調なスタートを切ったと思い始めた矢先に東日本大震災が起きたんです。なんとか再開にこぎつけたものの、当時はもう不安しかなかったですね」
と語るのは、店を切り盛りする山崎克彦さん。

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経験よりも大切なもの

「実は俺、ゴルフで有名な水城高校出身で、店を始める前はプロゴルファーだったんですよ。試合の賞金だけじゃ食べていけない三流プロでしたけどね(笑)若い選手がどんどん出てきて、引退後の人生を考えなければならないときがやってきました」

「もともとラーメンが好きだということもあり、ゴルフを辞めたらラーメン店をやりたいと思うようになったんです。ツアーで地方を回ったときに、タクシーの運転手さんなどにおいしいラーメン店を聞いて、よく食べ歩いていたので、自分が作りたいラーメンのイメージもなんとなく描けていました」

「とは言ったものの、どうすれば店をオープンできるのか、全く知識がありませんでした。そんなとき、ちょうど知合いが千葉にラーメン店を出すことになり、『勉強させてくれ』と頼んで2か月間一緒に働かせてもらうことに。おかげで、店の立ち上げ方や材料の発注方法まで、ノウハウを学ぶことができました。その店を辞めてから半年間、家で試作品を作りながら、自分のやりたい味を完成させていったんです。そんなわけで、がっつりと修行経験を積んだことはありません。誰にも負けない『ラーメンにかける情熱』が、俺をここまで成長させたんだと思います」

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「生まれは小美玉市なんですが、ゴルファー時代も水戸を拠点に動いていたので、水戸で育ったという気持ちが強いです。店をやるなら水戸で、と決めていました。それに、当時水戸はまだラーメン激戦区という印象がなかったので、タイミングも良かったのかな。今はすごいですよ、先月は水戸での新規出店が5店舗ぐらいありましたからね。水戸に来れば、必ずどこかでおいしいラーメンが食べられるという環境になったので、ラーメン店を営む立場としては嬉しいかぎりです」

そんな山崎さんイチオシの一品は、食べ歩きの経験と試行錯誤を重ねながら仕上げた「むじゃきそば」。
今でこそよく聞くが、当時水戸にはなかったという鶏白湯(パイタン)に、魚介を合わせた濃厚スープだ。また、ひとつのどんぶりに乗る鶏と豚のチャーシューは、両方味わってもらいたいという思いから。

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“鶏白湯×牡蠣” 極上のコラボ

「ラーメン店の仲間は多いです。特に水戸は仲が良くて、みんなで集まったりもするんですよ。本当はライバルなんですけどね(笑)だから今回、同じ水戸のラーメン店や県内、県外の方たちと一緒に『水戸のラーメンまつり』に出店できるのは楽しみですし、とても感謝しています。また、千波湖畔での開催は、全国のラーメンイベントにも負けない最高の会場だと思います。地元の方にも県外の方にもたくさん足を運んでいただいて、水戸の良さを感じてほしいですね」

「ウチは、土浦市の特級鶏蕎麦 龍介さんと組んで、“濃厚牡蠣鶏そば”を出品します。鶏白湯を出す店同士ということで、龍介さんとは仲が良いんです。鶏白湯スープに、これからが旬の牡蠣を投入し、コラボならではの味に仕上げました。ここでしか味わえないので、ぜひご賞味ください」

むじゃき×龍介

創業以来、がむしゃらに走り続けてきた山崎さん。今や、むじゃきのほかに「二代目むじゃき」「まぜそば一心不乱」を経営するが、次なる構想は?

「おかげさまで3店舗やらせていただいていますが、チェーン店みたいに手広く展開することは考えていません。あくまでも自分の目が届く範囲で、全部自分で決めてやりたいですからね。むじゃきには17席しかないのに、平日で160~170人、土日で200人以上のお客さまにご来店いただいているので、十分ありがたいです」

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不動の国民食、ラーメンの魅力

「男性の方が濃厚系のスープが好きだという印象があるんですけど、案外女性も多くいらっしゃるんです。お一人でカウンターに座って召し上がっている姿をよく見ますよ。今はそういう時代になったんですかね。でも、もともとラーメンはどんな世代でも楽しめる国民食なので、ブームが終わることはないと思うんですよね。店によって全く違う個性が出て、色々なラーメンが楽しめますし。ラーメンの魅力は奥深いです」

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「今は来店された方の口コミがTwitterなどでどんどん広がっていくから、それだけで宣伝になりラーメンの魅力も伝えやすい。『むじゃきなう』ってつぶやいてくれたりね(笑)批判とかもありますが、それも含めて話題にしてもらえるだけありがたいです。それと、ラーメン店の点数をつけて順位が表示されるウェブサイトもよく見ますね。ラーメンって、一概に順位づけするものではないと思うんですけど、俺はずっと勝ち負けがある世界で生きてきたので、競争心に火がついてモチベーションが上がります!」

無邪気に誠心誠意、おいしいラーメンを作りたい。
そんな思いが込められた水戸の人気店・むじゃきには、真摯にラーメンと向き合う職人の姿があった。

DSC_0299-3水戸のラーメンまつり
■日時:11/20(金)~23(月・祝)10:00~19:00(最終日は18:00ラストオーダー)
■場所:千波公園ふれあい広場・さくら広場
※当日チケットのほか、全国のセブンイレブンで前売りチケットを販売中。

麺屋むじゃき
■営業時間
昼の部 11:30~14:30
夜の部 18:00~21:00
■定休日:木曜日

緯度経度で指定
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住所:水戸市東台1-5-31

TEL:029-231-9008

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